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スカビオサの特徴、育て方、花言葉など|70歳代老人が綴る花情報

sukabiosa 紫色系の花

はじめに

 こんにちは、エイじーです。

 この花は、近くのホームセンターに買い物ついでに寄った園芸店で見かけた薄紫色の花で、ラベルには「スカビオサ」とありました。

 スカビオサの基本情報、特徴、育て方、花言葉、誕生花などについて調べましたので紹介します。

スカビオサの基本情報

写真sukabiosa
学名
Scabiosa atropurpurea
マツムシソウ科
属名マツムシソウ属
英名Scabiosa
原産地ユーラシア、南アフリカ
開花期4月~6月
9月中旬~10月
花の色青,紫,白,ピンク,黄,赤
別名マツムシソウ(松虫草)
セイヨウマツムシソウ(西洋松虫草)
リンボウギク(輪鋒菊)
花言葉恵まれぬ恋
不幸な恋
私は全てを失った
未亡人
喪失
哀しみの花嫁
失恋の痛手
不幸な愛情
悲哀の心
誕生花の月日4月26日
6月30日

スカビオサの特徴

 今回の花は、矮性種で小型だが中心部分が白で周りが薄紫色の花を可憐に咲かせるスカビオサで、園芸品種として栽培されておりセイヨウマツムシソウ(西洋松虫草)とも呼ばれています。

 スカビオサは、ヨーロッパや南アフリカに自生している植物で品種も多く、花を付けて1年で枯れる一年草ですが、条件が適合すれば2年目も咲く多年草となる性質も持ち合わせておます。

 和名のマツムシソウは、日本固有種のスカビオサで日本の山地の草原に咲いておりますが、近年減少傾向が見られ、絶滅のおそれのある野生生物の種のリストに指定されています。

 花色もたくさんあり、春や秋のガーデニングでの鉢植えや庭に植える地植えだけでなく切り花やドライフラワーとしても色々な楽しみ方ができる大変人気の花でもあります。

 スカビオサは、マツムシ(スズムシ)が鳴く頃に咲くという説、松虫鉦【まつむしがね】という楽器に花の形が似るからという説、能の『松虫』と関係があからという説など色々説があり、どれが定説かは不明です。

 スカビオサ(Scabiosa)は、ラテン語のscabiea 疥癬(かいせん)が語源(かゆみの病気)になるそうですが、薬用植物一覧表の「マツムシソウ」を見ると、脳血栓の予防や心筋梗塞の予防に効果があることが書かれています。

 下の写真は、立ち寄った園芸店でiphone11で撮影した写真です。

スカビオサの主要な品種

 スカビオサには、約80種が開発されていますが、ここでは主な種につて簡単に紹介します。

マツムシソウ(Scabiosa japonica)

 日本の固有種で日本の山や草原に咲く越年草・多年草で、花期は8月~10月で薄紫色の美しい花を咲かせます。
 白花品種の「シロバナマツムシソウ」や、草丈の低い海岸型品種で関東地方の海岸に分布する「ソナレマツムシソウ」、頭花が大きい高山型変種で本州中部以北と四国の高山に分布などの変種が知られている「タカネマツムシソウ 」などが下位分類にあります。

セイヨウマツムシソウ(Scabiosa atropurpurea)

 ヨーロッパの地中海沿岸が原産の園芸品種で耐寒性のある一年草です。

 花の高さは60~90センチほどになり庭で栽培された場合、5月から10月ごろ、紅色の花を咲かせ、日本の「マツムシソウ」に比べて、花弁は短く、中心部にある頭状花と周辺にある舌状花の両方が密に盛り上がり、花色は、赤・青紫・桃・白と豊富です。

 品種改良が進んでいて、花色や花形、草丈なども多彩に生産されています。

コーカサスマツムシソウ( Scabiosa caucasica)

 コーカサスマツムシソウは、コーカサス、トルコ北部、イラン北部が原産で耐寒性があり、高温多湿な季節に弱いために夏には枯れてしまいますので通常は秋まき一年草として扱われます。

 長い花茎をのばして、初夏から秋にかけて美しい大輪の青い花を咲かせますが、夏の高温多湿を嫌いますので半日影などに置き、涼しく管理するのがコツです。

セイヨウイトバマツムシソウ(Scabiosa columbaria)

 セイヨウイトバマツムシソウは、セイヨウマツムシソウと同じように栽培され、多くの園芸品種がありその中には矮性種も数多くあり、多年草で6〜10月頃に茎の先端部分に淡青紫色や淡赤紫色の多数の小さな花が集まって一つの花を形成して奇麗に咲きます。

 花の高さは20~80㎝、花色はラベンダー・ブルー色、ピンク色、又は白色と多彩でです。

スカビオサ・オクロレウカ(Scabiosa ochroleuca)

 スカビオサ・オクロレウカは、ヨーロッパ及び西アジア原産の多年草で初夏から秋の時期に薄黄色あるいはクリーム色の花を咲かせます。

 花は長期間楽しめ、庭植え、鉢植えなどに使えガーデニングにも適しており、切り花にもおすすめな花の一つです。

スカビオサ・ステラータ(Scabiosa stellata)

 スカビオサ・ステラータは、ヨーロッパ、北アフリカ原産の一年草で、6月~9月に薄い青色の花を咲かせ、咲いた花は奇麗で清楚な美しさがあります。

 花は切り花にしても良い品種で、花が咲き終わった後にドライフラワーにしたりするのに適した良い花の一つでもあります。

スカビオサの育て方

sukabios1a

  • 栽培環境
    置き場所は、高温多湿を避け、風通しの良く日当たりのいい場所にしてください。
    温度は、耐寒性がありますので、戸外でも冬を越せます。
  • 苗の選び方
    下の方の葉が黄色くなっていないもの、株元から茎がしっかりしているものを選びましょう。
  • 用土、植え付け、植え替え、鉢植え
    春植えの適期は3月中旬~4月、秋植えの9月中旬~10月です。

    鉢植えは、市販の山野草培養土を利用し、2~30%の鹿沼土や山砂を混ぜるとよいでしょう。地植えは、市販の培養土で十分ですが、酸性の土を嫌うので、植え付ける2週間前に苦土石灰を土に混ぜておくと安心です。

  • 水やり
    高温多湿に注意しながら育てますが、根が張るとかなりの乾燥に耐えられます。鉢に植えた場合は用土が乾いたらたっぷり水やりします。

  • 肥料
    植え付け時に腐葉土などを混ぜていれば、必要ありませんが、秋と春、気温の低いときに、緩効性の肥料を少量使えば安心です。
  • 剪定、切り戻し
    高温多湿に弱いので、枯れた花は早めに摘み取ってください。
    また、多年草の品種の場合には、花後は草丈が半分くらいになるように剪定して、株全体の風通しも良くすることにより活発な成長につながります。
  • 病害虫
    病気は灰色かび病に気を付けましょう。
    高温多湿に気を付け、風通しの良い所で育てましょう。栽培環境が悪いと葉にカビが生える灰色かび病が発生しやすくなります。
  • ふやし方
    品種によって異なり、1年草や2年草の品種は、種まきで増やす方が良いでしょう。
    多年草の品種は株分けや、挿し芽で増やすことがおすすめです。

スカビオサの花言葉

 スカビオサの花言葉は、「恵まれぬ恋」、「不幸な恋」「私は全てを失った」、「未亡人」、「喪失」、「哀しみの花嫁」、「失恋の痛手」、「不幸な愛情」、「悲哀の心」などがあります。

 これら花言葉を見ると、悲しく、寂しく、ネガティブな言葉が多く見られます。

 これは、花色が紫色のため、外国では紫色の花は「不幸の色」「悲しみを表す色」を意味し、そのため紫系の花には悲しい花言葉が多く、これに漏れなく紫系の花が多いスカビオサも悲しい花言葉が冠されたのだということです。

 上述の花言葉の中で「私は全てを失った」がありますが、この花言葉に合った名言があります。

愛することによって失うものは何もない。しかし、愛することを怖がっていたら、何も得られない。

バーバラ・デ・アンジェリス(人間関係コンサルタント、講師、作家、テレビの人格、人間関係、 自己啓発アドバイザー、スピリチュアルティーチャー)

 スカビオサの誕生花

 スカビオサは、4月26日、6月30日の誕生花です。

4月26日
 この日に生まれた人、出来事などは多いです。
 例えば、ウィリアム・シェイクスピアの誕生日であり、 小泉純一郎が第87代日本国首相に就任し第1次小泉内閣が発足したのもこの日です。

6月30日
 この日に生まれた人、出来事などは多いです。
 例えば、アインシュタインが相対性理論に関する最初の論文を提出した日、「アインシュタイン記念日」がこの日です。

おわりに

 皆さんいかがだったでしょうか?

 スカビオサの特徴、育て方、花言葉、誕生花について紹介してきました。

 この記事が、少しでも皆さんのお役に立てれば大変筆者にとってもうれしい限りです。

以上です。

 

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