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グロリオサ:炎のように燃え盛る情熱的な花!初心者でも失敗しない基本情報から育て方まで徹底解説

赤色系の花

グロリオサのPodcast

下記のPodcastは、Geminiで作成しました。

はじめに

初夏から秋にかけて、まるで燃え盛る炎のような鮮烈な花を咲かせる「グロリオサ」をご存じでしょうか。その圧倒的な存在感と波打つエキゾチックな花びらは、一度見たら忘れられないほどの強い印象を残します 。切り花やブーケ、アレンジメントとしてフラワーショップで目にする機会も多く、現代のフラワーデコレーションには欠かせない非常に人気の高い熱帯植物です

しかし、「こんなに華やかで個性的な花、素人の自分に育てられるかしら?」と不安に思う初心者の方も少なくありません。実は、いくつかの大切なポイント(管理温度、水やりのコツ、誘引の工夫)さえ押さえれば、グロリオサをご家庭の鉢植えや庭植えで美しく咲かせることは決して難しくありません

この記事では、初心者の方向けにグロリオサの基本情報から、失敗しない育て方、美しい花の構造、さらには知っておくべき安全上の重要な注意点まで、丁寧に詳しく解説していきます。この一冊のガイドを通じて、グロリオサの奥深い魅力に触れ、緑豊かなガーデニングライフを一緒に一歩進めてみませんか?

グロリオサの基本情報

グロリオサは、熱帯アフリカや熱帯アジアの温暖な地域を原産とする、春植え球根植物です 。古くは「ユリ科」に分類されていましたが、最新の分子系統学に基づくAPG植物分類体系では「イヌサフラン科」に分類されています 。この分類の変更は、グロリオサが持つ独特の有毒成分「コルヒチン」や、その独自の生態系統が考慮された結果です

まずは、グロリオサを深く知るための基本情報を一覧表にまとめました。

写真
学名Gloriosa(グロリオサ属)
イヌサフラン科(旧分類:ユリ科)
属名グロリオサ属
英名Climbing lily(クライミング・リリー), Glory lily(グローリー・リリー), Flame lily(フレーム・リリー)
原産地熱帯アフリカ、熱帯アジア
植物分類多年草(春植え球根植物)
開花期7月~9月
花色赤、黄、ピンク、オレンジ、白、複色(グラデーション)
別名ユリグルマ(百合車)、キツネユリ(狐百合)、ツルユリ
花言葉「栄光」「勇敢」「頑強」「燃える情熱」「天分」「光栄」
誕生花の月日5月28日、10月19日(または8月10日など)
項目詳細内容
学名Gloriosa(グロリオサ属)
科名イヌサフラン科(旧分類:ユリ科)
属名グロリオサ属
英名Climbing lily(クライミング・リリー), Glory lily(グローリー・リリー), Flame lily(フレーム・リリー)
原産地熱帯アフリカ、熱帯アジア
植物分類多年草(春植え球根植物)
開花期7月~9月
花色赤、黄、ピンク、オレンジ、白、複色(グラデーション)
別名ユリグルマ(百合車)、キツネユリ(狐百合)、ツルユリ
代表的な花言葉「栄光」「勇敢」「頑強」「燃える情熱」「天分」「光栄」
誕生花5月28日、10月19日(または8月10日など)

専門用語のやさしい解説:

  • 多年草(たねんそう):一度植えると、冬に地上部が枯れても地下部(根や球根)が生きて冬を越し、何年も続けて成長して花を咲かせる植物のことです 。
  • 球根植物(きゅうこんしょくぶつ):根、茎、葉の一部が、栄養を蓄えて丸く太った組織(球根)を持つ植物のことです 。

グロリオサの画像

下記は、Google Flowで描いた画像です。

主な種類

グロリオサは、花の大きさや色彩、つるの伸び方の特徴によっていくつかのタイプに分けることができます

種類(タイプ)主な特徴開花期・見頃主な用途・飾り方
ロスチャイルディアナ 代表的な大輪種。花びらが大きく波打ち、鮮やかな赤に黄色の縁取りが入るバイカラーが特徴です。7月〜8月の真夏 フラワーアレンジメント、花束、庭の主役
ミサトレッド 高知県高知市三里(みさと)地区で選抜育種された、日本を代表する大輪系品種です 。2002年に花の品評会(世界最大コンテスト)でグランプリを受賞しました 。深紅の花びらが美しく際立ちます 7月〜9月 高級フラワーギフト、お祝い用の切り花
サザンウィンド ミサトレッドをベースに品種改良された草丈が比較的低い品種です 。花がつく節の間隔が短く、ボリューム感に富んでいます 。茎が太く立ちやすい特徴を持ちます 7月〜9月 花束やアレンジメント、切り花
ルテア 混じり気のない明るい黄色で、細長い花弁が上品ですっきりした雰囲気を醸し出します 7月〜9月 洋風ガーデン、モダンな室内インテリア

専門用語のやさしい解説:

  • 草丈(くさたけ):地面から、植物の最上部までの高さのことです 。

グロリオサの形態描写:その多様な美しさ

グロリオサは、他の植物には見られないきわめてユニークな構造と鮮烈な色彩を持っており、一度見たら忘れられない独創的な美しさを湛えています

花の構造と色彩

グロリオサの花は、つぼみのうちは下を向いていますが、開花すると6枚の細長い花びら(花被片:かひへん)が、まるでひっくり返るように上方向へ大きく反り返ります 。この姿が「燃え盛る炎」や、風を切って走る「車輪」を連想させることから、英名では「Flame lily(炎のユリ)」、和名では「ユリグルマ(百合車)」と呼ばれています

花びらの縁は波打つように美しくフリルが入ります 。雄しべは放射状に大きく広がり、中心から伸びる雌しべは直角に折れ曲がるという、非常に幾何学的で個性的な構造をしています 。ただし、この美しく波打つ花びらはやや繊細で、強い風や物理的な衝撃によって折れたり傷ついたりしやすいため、取り扱いには優しい注意が必要です

【グロリオサの花の構造と巻きひげの仕組み】

葉の多様性と質感

グロリオサの葉は、艶のある濃い緑色で、細長い笹の葉のような形(披針形:ひしんけい)をしています 。最大の特徴は、葉の先端が「巻きひげ」に変形している点です

茎の下の方(第1~6節目付近)の葉には巻きひげがありませんが、成長して上部の節に進むにつれて、葉先が長く細いひげ状になり、周囲の支柱やネット、他の植物に自ら絡みついて上へ上へと伸びていく性質(半つる性)を持ちます 。この賢い生存戦略により、細い茎であっても自立し、光を求めて高く成長することができます

グロリオサの生態・生育サイクル

グロリオサを元気に育て、毎年たくさんの花を咲かせるためには、熱帯出身である彼らの生態と適切な育成環境を知ることが成功への近道です

適切な環境と育て方

  • 日照(置き場所):太陽の光を非常に好みます 。春の芽出しから梅雨期までは、しっかり日光が当たる戸外の日なたで育てましょう 。ただし、高温期の強い直射日光を浴び続けると、葉が傷む「葉焼け(はやけ)」を起こす原因になります 。そのため、梅雨明けから秋の彼岸(9月下旬)頃までは、直射日光を遮れる「半日陰(明るい日陰)」に移動させて管理するのが理想的です 。
  • 水やり:グロリオサは「乾燥」にも「過湿(かしつ:過剰な湿気)」にも敏感な、少しデリケートな性質を持っています 。
    • 鉢植え:土の表面が白っぽく乾いたら、鉢底の穴から水が流れ出るまでたっぷりと与えます 。
    • 夏場:水分を非常に多く必要としますが、気温が高い日中に水を与えると、鉢の中が高温で蒸れて球根が腐る原因になります 。そのため、必ず早朝か夕方の涼しい時間帯に水やりを行ってください 。
    • 秋以降:葉が黄色く色づき始めたら、植物が休眠に入るサインです 。水やりの回数を徐々に減らし、冬の休眠期に向けて完全に乾かしていきます 。
  • 土壌:水はけ(排水性)が良く、かつ適度な水持ち(保水性)と栄養分に富んだ肥沃な土壌を好みます 。鉢植えの場合、赤玉土5、腐葉土3、ピートモス1、パーライト1の割合で配合した土や、市販の「草花用培養土」が適しています 。
  • 肥料:グロリオサは非常に栄養を必要とする植物です 。
    • 元肥(もとごえ):植え付けの際、ゆっくり長く効く「緩効性化成肥料」を土に混ぜ込んでおきます 。
    • 追肥(ついひ):芽が10cmほどに伸びてからは、開花期を過ぎる9月頃まで、2週間に1回程度、薄めた液体肥料(液肥)を与え続けます 。肥料が早くに切れてしまうと、新しい球根が十分に太らなくなってしまいます 。
  • 温度:熱帯原産のため寒さには極めて弱く、成長には十分な暖かさが必要です 。発芽の適温は20℃~25℃です 。秋に夜間の気温が5℃を下回るようになると地上部が枯れ始め、休眠に入ります 。

専門用語のやさしい解説:

  • 葉焼け(はやけ):強すぎる直射日光によって葉の細胞が破壊され、白や茶色に変色して枯れてしまう現象のことです 。
  • 緩効性化成肥料(かんこうせいかせいひりょう):一度与えると長期間にわたってゆっくりと一定の割合で効果が持続する化学肥料のことです 。
  • 液体肥料(えきたいひりょう/液肥):水で薄めて使用する、即効性(すぐに効果が現れる性質)の高い液状の肥料のことです 。

【グロリオサの年間生育サイクルと適温管理グラフ】

季節ごとの管理

グロリオサの一年は、以下の明確なサイクルに沿って進みます

  • 春(4月下旬~5月・植え付けと芽出し): 十分に気温が上がってから植え付けを行います 。グロリオサの球根は温度が足りないと発芽するまでに1ヶ月以上かかる場合があるため、確実に発芽させたい時は「芽出し」を行うのがおすすめです 。
    • 芽出しの方法:湿らせたパーライトやバーミキュライトに球根を埋めてビニールで覆い、25℃~30℃の温かい日なたで保温します(この時、水やりは不要です) 。芽が1cmほど伸びたら鉢や庭に定植します 。
  • 夏(6月~8月・つるの誘引と開花期): 茎が勢いよく伸び、7月に入ると見事な花が次々と開花します 。この時期の重要作業が「誘引(ゆういん)」です 。つるが伸び始めたら、折れないように注意しながらアサガオ用の「あんどん支柱」やフェンスに、麻ひもなどで緩く固定します 。また、花が咲き終わった後の「花がら」を放置するとタネができてしまい、球根に栄養がいかなくなるため、咲き終わった花はこまめに花首から摘み取りましょう(花がら摘み) 。
  • 秋(9月~10月・球根の掘り上げ): 9月を過ぎたら花とつぼみを切り取って葉だけを残し、球根を太らせる活動(肥培)に専念させます 。10月頃、葉が全体的に黄色く枯れてきたら、晴天が3日ほど続いて土がしっかり乾いているタイミングを見計らって球根を優しく「掘り上げ(土から掘り出すこと)」ます 。
  • 冬(11月~3月・球根の貯蔵): 掘り上げた球根は、風通しの良い日陰で3~4日ほどしっかり乾燥させて余分な水分を抜きます 。その後、おがくずやバーミキュライト、新聞紙に包んで、10℃以上をキープできる暖かい室内の段ボールなどで保管して冬を越させます 。

専門用語のやさしい解説:

  • 芽出し(めだし):球根を植え付ける前に、温かい環境で人工的に小さな新芽を伸ばし、その後の成長を確実かつ早くさせる技術のことです 。
  • 誘引(ゆういん):つるが伸びる方向を支柱やネットに固定して導き、自重や風で倒れるのを防いだり美しく形を整えたりする作業のことです 。
  • 花がら摘み(はながらつみ):咲き終わった古い花を、結実(種ができること)する前に摘み取る作業です。種作りに無駄な体力を使わせず、次の花を咲かせたり球根を太らせたりするために行います 。

繁殖方法

グロリオサは一般的に「分球(ぶんきゅう)」という方法で増やすことができます

グロリオサを健康に大きく育てると、秋には球根が2~3倍の大きさに太り、二又の「V字型(またはくの字型)」になります 。この新しい球根のそれぞれの先端(太く丸みをおびた側)には、「発芽点(新芽が出る部分)」が必ず1つだけ存在します

春の植え付け時(4月~5月)、このV字の分岐点部分をハサミやナイフで切り分けて2つの株に増やします 。このとき、切り口から雑菌が入って球根が腐るのを防ぐため、切り分けた後は数日間日陰で切り口をしっかり乾燥させてから植え付けるのが最大のコツです 。また、先端の大切な芽を折ってしまうと二度と芽が出なくなってしまいますので、植え付け時は細心の注意を払って扱いましょう

専門用語のやさしい解説:

  • 分球(ぶんきゅう):地中で大きく成長し、いくつかに分かれた球根を親株から切り離して、それぞれ別の株として植え付ける繁殖方法です 。

【グロリオサの球根(V字型)と分球・植え付けの向き】

グロリオサの花言葉・文化・歴史

類まれな美しさを持つグロリオサは、古くから世界中で人々の心を揺さぶり、数々のポジティブで輝かしい意味を与えられてきました

花言葉とその意味

グロリオサの代表的な花言葉には、以下のようなものがあります

  • 「栄光」「光栄」:もっとも有名な花言葉です 。空に向かって堂々とつるを伸ばし、まばゆい色彩の花を咲かせる姿、そしてスポーツの祭典であるオリンピックの聖火(トーチ)を思わせるフォルムからこの名がつけられました 。
  • 「勇敢」:夏の暑さにも負けず、強烈な日差しを浴びながらも鮮烈に咲き誇る誇り高い花の力強さに由来しています 。
  • 「燃える情熱」:その名の通り、赤と黄色のコントラストが激しく燃え上がる情熱的な炎に見えることから連想されました 。
  • 「頑強」「天分」:細い茎ながらしっかりと巻きひげで絡みついて倒れない強さや、天から与えられたような華麗な美しさを賛美したものです 。

なお、これら全ての花言葉は非常に前向きで美しく、贈り物としてタブーとなるような「怖い花言葉」は一切存在しませんので、安心して大切な方に贈ることができます

誕生花としてのグロリオサ

グロリオサは、主に5月28日、10月19日(または8月10日など)の誕生花とされています

その栄光に満ちた花言葉から、以下のようなお祝いや人生の節目に贈る花として抜群の人気を誇ります

  • 試験の合格祝いやスポーツの勝利祝い(「栄光」「天分」のメッセージ)
  • ビジネスでの就職・昇進・退職祝い(これまでの功績を讃える「光栄」「頑強」)
  • 結婚記念日やパートナーへのプレゼント(永遠の愛を伝える「燃える情熱」)

花束(ブーケ)や、長持ちするプリザーブドフラワーなどのアレンジメントにして贈ると、その個性的な姿から受け取った方に深い感動を与えられることでしょう

文化・歴史的背景

グロリオサという名前の語源は、ラテン語の「gloriosus(グロリオサス:見事な、光栄な、輝かしい)」という言葉に由来しています 。自生地であるアフリカなどの熱帯地域では、古くからその圧倒的な美しさで王族や人々に愛されてきました

和名の「キツネユリ(狐百合)」は、反り返った細長い花びらが、どこか知性的でシャープな「キツネの顔」のように見えることから親しみを持って名付けられました 。現代でもその高い芸術性と優れた花持ちの良さから、高級ホテルの一輪挿しやロビー装飾、都会の洗練されたフラワーショップの主役として、世界中のフローリストたちから高く評価されています

グロリオサの利用法

生活に華やかな彩りをもたらしてくれるグロリオサですが、その高い観賞用としての価値の裏には、初心者が絶対に知っておかなければならない「安全上の極めて重要なルール」があります

ガーデニングと室内装飾

庭植えや鉢植えのガーデニングでは、フェンスやトレリス、アーチの近くに配置することで、グロリオサの巻きひげの特性を活かした立体的な空間演出が可能です

また、グロリオサは「切り花」として非常に優秀で、花瓶に生けた状態で7日~10日間という驚異的な花持ちの良さを誇ります 。室内で切り花をさらに長持ちさせるための簡単なケアのコツは以下の通りです

  1. 水切り(みずきり):花瓶に生ける前に、水の中で茎の下部を斜めに1~2cmほどカットします 。これにより、水を吸い上げる面積が広がり、切り口の気泡を抜くことで水上がりが劇的に良くなります 。
  2. 下葉の処理:水に浸かる部分の葉は、雑菌が繁殖して水が腐るのを防ぐために、あらかじめすべて丁寧に取り除いておきます 。
  3. こまめな水換えとぬめり取り:水はできるだけ毎日新しく換え、その際に花瓶の内側や茎のぬめりも綺麗に洗い流すと菌の発生を抑えられます 。
  4. 置き場所:直射日光や、エアコンの乾燥した風が直接当たる場所を避け、涼しい部屋に飾りましょう 。

エディブルフラワーとしての可能性

近年、エディブルフラワー(食用花)が人気を集めていますが、グロリオサは絶対に口に入れてはいけません。全草、特に球根(地下部)にきわめて強い毒性を持っています

グロリオサには、「コルヒチン(colchicine)」という非常に強力な有毒アルカノイド成分が含まれています 。厚生労働省や各自治体からも厳重な注意喚起がなされており、日本では毎年のように「誤食(間違えて食べてしまうこと)」による重篤な食中毒や死亡事故が報告されています

もっとも多い事故の原因は、秋から冬にかけて掘り上げたグロリオサの球根を、食用の「ヤマノイモ(山芋)」や「自然薯」と見間違えて調理し、すりおろして食べてしまうケースです

ヤマノイモとの見分け方と安全対策

グロリオサの生の球根は、すりおろしてもヤマノイモのような「粘り気」が一切ありません 。少しでも「粘りがない、おかしいな」と感じたら、絶対に口にしないでください

また、外見上の違いとして、ヤマノイモは表面がゴツゴツして全体から細いひげ根が生えていますが、グロリオサの球根は表面が比較的滑らかでひげ根が生えていません

事故を防ぐための鉄則は以下の通りです

  1. 家庭菜園での混植禁止:野菜や山芋などの食用植物を育てている場所の近くには、絶対にグロリオサを植えないでください(収穫時に間違えて一緒に掘り起こしてしまう危険があります) 。
  2. 冬期保管時の徹底区分:秋に掘り上げた球根は、必ず「有毒・食べられません」と大きく書いたネットや容器に入れ、台所や冷蔵庫など食品の近くには絶対に保管しないでください 。
  3. 素手での取り扱い注意:球根を触る際は、念のため手袋をし、作業後はしっかりと石鹸で手を洗う習慣をつけましょう 。

【食中毒防止:グロリオサの球根(粘りなし・有毒)とヤマノイモ(粘りあり・食用)の比較】

薬用・伝統的利用

有毒なコルヒチンですが、適切な医療用途においては非常に有用な成分です 。現代の西洋医学では、激しい痛みを伴う「痛風(つうふう)」の治療薬や、植物の品種改良でタネ無しの果物を作るための薬剤(倍数体の誘発)として極めて重要な役割を果たしています 。また、古代のインド伝統医学(アーユルヴェーダ)では、球根をすりつぶして蛇の噛み傷に対する外用薬として使用されていたという古い記録もあります

ただし、これらはすべて極めて微量かつ専門的な知識に基づいて処理されたものであり、コルヒチンの成人における致死量はわずか「0.8mg/kg」(体重50kgの人でわずか40mg、球根の一部分だけでも簡単に致死量に達します)と非常に危険です 。民間療法や自家製の薬として使用することは重大な健康被害や死を招くため、絶対に禁止されています。純粋に「見て楽しむ花」としてその美しさを安全に愛でてください

専門用語のやさしい解説:

  • 倍数体(ばいすうたい):通常の植物よりも遺伝情報(染色体)の数が多くなり、花や実が大きくなったり、タネができなくなったりする変異体のことです。人工的に発生させる際にコルヒチンが使われます。

まとめ: 尽きない魅力

この記事では、熱帯の太陽を浴びて情熱的に咲き誇る「グロリオサ」の多彩な魅力と育て方について詳しくご紹介しました

グロリオサは、その炎のようなダイナミックな花の形、便利な巻きひげを持つ独特な葉、そしてガーデニングをドラマチックに彩る豊かな色彩によって、私たちの生活にこの上ない感動と美しさを提供してくれます 。確かに「強い毒性がある」という側面はありますが、食用植物としっかり区別し、適切な管理さえ行えば、これほど健康的で育てる喜びを与えてくれる頼もしいパートナーは他にありません

「栄光」や「勇敢」といった輝かしい花言葉を胸に、ぜひご自宅のお庭やベランダ、お部屋の特等席にグロリオサを迎えて、毎日の暮らしをさらに情熱的で、心豊かなものに彩ってみてくださいね。

参考資料

  1. サカタのタネ 園芸通信「グロリオサの育て方・栽培管理」、https://sakata-tsushin.com/lesson-flower/detail_42/
  2. NHK出版 みんなの趣味の園芸「グロリオサ of グロリオサ」、https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-323/target_tab-2
  3. ヤサシイエンゲイ「グロリオサの育て方」、https://yasashi.info/ku_00016g.htm
  4. カインズ「グロリオサの育て方」、https://magazine.cainz.com/article/38632
  5. Garden Story「グロリオサの育て方・栽培のコツ」、https://gardenstory.jp/gardening/33166
  6. 花まるごと植物図鑑「グロリオサの育て方:鉢植えでの芽出しや植え付け手順」、https://hana-marugoto.jp/story/4017/
  7. 花まるごと植物図鑑「グロリオサの花言葉と贈り物のアイデア」、https://hana-marugoto.jp/story/4065/
  8. マイナビ子育て「グロリオサの花言葉と特徴・由来について」、https://kosodate.mynavi.jp/articles/20995
  9. 花言葉-由来「グロリオサの花言葉・誕生花」、https://hananokotoba.com/gloriosa/
  10. レンデフロール「グロリオサの基本データと誕生花」、https://shop.reine-de-fleur.co.jp/pages/flower/gloriosa-superba
  11. 厚生労働省「有毒植物による食中毒に注意しましょう:グロリオサ」、https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082123.html
  12. 厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル:グロリオサ」、https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/higher_04.html
  13. 日本中毒学会 中毒研究35巻「グロリオサの球根を誤食し死亡した症例」、https://jsct.jp/wp/wp-content/uploads/2023/12/35_4_319.pdf
  14. 高知県「グロリオサによる食中毒事件の発生について」、https://www.pref.kochi.lg.jp/doc/2021031100062/
  15. 神奈川県「観賞用の植物を自家栽培の野菜と誤って食べたことにより発生する食中毒防止」、https://www.pref.kanagawa.jp/docs/e8z/cnt/f6576/yuudokusyokubutu.html
  16. 高知市「グロリオサの球根とヤマイモの比較」、https://www.city.kochi.kochi.jp/soshiki/36/syokuhin-guro.html
  17. 東京都福祉保健局(現・東京都保健医療局)「ヤマイモとグロリオサの球根の見分け方」、https://www.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/lb_iyaku/plant/yudoku-top/guroriosa/
  18. 農林水産省 東北農政局「有毒植物を誤って食べると重い健康被害や死亡に至ることがあります」、https://www.maff.go.jp/tohoku/press/syouan/nousananzen/attach/pdf/260203-1.pdf
  19. LOVEGREEN「グロリオサの詳しい育て方と栽培環境」、https://lovegreen.net/library/bulb/p92590/
  20. GreenSnap「グロリオサの育て方:日当たり・肥料・用土」、https://greensnap.jp/category1/flower/botany/92/growth
  21. HORTI「グロリオサの育て方:支柱の立て方と冬越し」、https://horti.jp/4744
  22. Garden Story「知りたい!グロリオサの増やし方『分球』」、https://gardenstory.jp/gardening/33194
  23. grape「生花を長持ちさせる日比谷花壇直伝のお手入れ方法」、https://grapee.jp/lifehack/interior-design/1503123
  24. 日比谷花壇「お花を長く楽しむための5つのポイント」、https://www.hibiyakadan.com/item/HOME_BASICCARE.html
  25. PR TIMES「高知のグロリオサは世界一!ミサトレッドがグランプリを受賞」、https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000045218.html
  26. プレミアガーデン「グロリオサの品種・育て方・風水効果」、https://prrr.jp/note/tips/7642/
  27. JA高知市三里園芸出荷場「グロリオサの世界一としての評価」、http://ja-kochishi.or.jp/misato/production.htm
  28. 高知銀行「全国一の生産量✿高知の『グロリオサ』」、https://www.kochi-bank.co.jp/yosakoi-okyaku/blog/013352.html

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